お金のために働く必要がなくなったら、何をしますか? (光文社新書)
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エノ・シュミット 山森亮 堅田香緒里 山口純
光文社
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ベーシックインカムを導入したら、怠けものだらけになってしまうと考える人が多いそうです。
一方で「あなたはベーシックインカムが導入されたら今の仕事を続けますか」という問いには多くの人が働き続けると答えるそうです。
自分は働き者だけど他人は怠け者だと考える人が多いようです。
ベーシックインカムは全ての人に同じ金額が支払われるものかと思っていましたが、それは間違っていました。全ての人が最低限、人として文化的生活ができる収入を得るようになるというもので、それには就業による賃金や社会保障費を含むのです。問題はその金額がいくらかということです。
たとえば、それを月20万円と定義した場合、現在月30万円の収入がある人に支払われる金額は0円です。
月15万円の収入がある人に支払われる金額は5万円、月に5万円の年金または社会保障を受けている人には15万円、無収入の人には20万円が支払われると言うことになります。
従って、月30万円の収入を得ている人が今の生活水準を維持したいと思えば、今の仕事を続けることになります。
~ もくじ ~
はじめに
第一部 無条件のベーシックインカム
第1章 私たちは存在しているだけで意味がある エノ・シュミット
第2章 ベーシックインカムの理念と制度 山森亮
第二部 未来社会とベーシックインカム
第3章 時間泥棒から盗まれた時間を取り返すことができたら 山森亮
第4章 人が時間を取り戻すことは可能か? エノ・シュミット(インタビュアー:山森亮)
第5章 フェミニズムとベーシックインカム 堅田香緒里
第6章 コモンズとベーシックインカム 山口純
おわりに
参考文献
執筆者プロフィール
~ なるほどな一文 ~
無条件のベーシックインカムが人びとを怠け者にするというようなことではなくて、逆に、今日の怠惰―すなわち、自分で責任を負うことなく、他人に言われたことを、ただ給料をもらえるからという理由でしてしまうという怠惰―を乗り越えようとするものなのです。(P145)
~ もう一つなるほどな一文 ~
お金にならないけれど価値を持つ仕事があるというのはとても大切なことだと思います。現代ではどうしても価値=市場価値で、お金にならないものは価値がないかのごとく扱われます。(P232)
これで、、、2007年07月13日以降(4201日)、、、
読んだ本 945冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 227705ページ(1日平均54ページ)
atasinti - 読書メーター
世の中には誰もやりたがらないような仕事があります。現在は、生きるためにその仕事に従事している人がいます。ベーシックインカムが導入されれば、そうした仕事を行う人はいなくなってしまうでしょう。
つまり、人が怠けものになるのではなく、社会の底辺で犠牲になって誰もやりたがらないような仕事をやっている奴隷のような人がいなくなるということです。
そう、現在社会はそんな奴隷制の上に成り立っているのです。そして新自由主義は、金持ちと奴隷の格差をもっともっと広げ、一部の金持ちを除いて他の多くを奴隷に落そうとするものなのです。
ベーシックインカムはそんな新自由主義と対極のものですが、社会がまわるためには、そうした奴隷的仕事をロボットやAIがやってくれる世の中になるまで待たなければいけないのかもしれません。
「仕事」はロボットが行い、人はみんな哲学者や芸術家になる、そんな世の中が待ち遠しぃ・・・
私は、、、「遊び人」になります!
しーゆー。
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