2022年7月10日日曜日

メタバース さよならアトムの時代


メタバース さよならアトムの時代 | 加藤 直人 | Amazon

「メタバース」の解説書の一つ。
作者はメタバース関連サービス企業の一つ「クラスター」の経営者。
人はアトム(物質)から解き放たれ、メタバース(情報)の時代へ。

~ もくじ ~
はじめに
第1章 メタバースとは何か
第2章 メタバース市場とそのプレイヤーたち
第3章 人類史にとってのメタバース
第4章 VRという技術革命
第5章 加速する新しい経済
第6章 メタバースの未来と日本
おわりに


~ なるほどな一文 ~
VRの本質的な価値は、物質や土地の制約から解き放たれて、日常ではできない「非日常体験」を圧倒的な没入感をもって体験できる点にある。さらには、その体験をクリエーターが自分自身で作れてしまう点にあるのだ。だから非日常体験としてのゲームであり、イベントであり、エロなのである。(P210)




これで、、、2007年07月13日以降(5477日)、、、
読んだ本   1177冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 289000ページ(1日平均52ページ)

atasinti - 読書メーター



メタバース関連企業の経営者だけあって、全編これ、メタバースすごい、メタバース万歳、これからはメタバースだぜって感じの本です。

メタバースの定義もあやふやな中で、今や雨後の筍のように、メタバース関連サービスが起こっています。
なんとなくブログ黎明期やSNS黎明期を思い出します。
あの頃も雨後の筍のように次々とブログサービスやSNSサービスが生まれ、そしてその大半は消えていきました。
あの頃、100を超えるブログサービスに登録して試してみたり、50を超えるSNSサービスに登録して試してみたりしたおとうさんですが、現在、次々と現れるメタバースサービスを試してみようと思えないのはなぜだろう???
年とったからか?

個人的には、
「本当にメタバースの時代ってくるのでしょうか?」
「あと2,3年もしたら、誰もメタバースなんて言わなくなっているんじゃないの?」
とちょっと懐疑的に思ってます。

思い出すのは10年以上前の話。
「セカンドライフ」といういまでいうところのメタバースのさきがけのようなサービスがありました。
登録しようと試みましたが、最初のアバターの作成段階で面倒になってやめました。
だって気に入ったアバターができなかったんだもの。
そもそもアバター作らないといけない点が面倒だったんだもん。。。
ゲームやっている人には入りやすいのかもしれません。
私のようにゲームやらない人間にはとっつきにくいものなのです。
「やりたいことは、今のSNSで十分じゃないの?」
「なんでわざわざアバター作ってわらわらサイバー空間内を移動したりしないといけないの?」
そんな風に思うのは私だけでしょうか???

ブログもSNSもどちらかと言えば利用者側から盛り上がったと思ってます。
そのようなサービスは淘汰はあっても長続きすると思います。
しかし、メタバースはどちらかといえばメディアが先行している気がしています。
メディアがはやらそうとしているものは、すぐにすたれてしまうのではないでしょうか。

そうは言っても、私が好む好まずにかかわらず、もしかしたらメタバースの時代が来るのかもしれません。
アバター作ってメタバースに入らないと生活できない時代がくるのかもしれません。
その先に訪れるのは、「攻殻機動隊」の世界(機械の身体と脳をサーバー世界につなげた世界)なのでしょうか?
それとも、「マトリックス」の世界(身体は棺桶のようなカプセルの中で眠り電脳世界で生きる世界)なのでしょうか?
この本の作者の描いている世界の先は「マトリックス」の世界のような気がしました。
それはいやだな・・・
もし未来がそんな世界なら、そうなる前にこの世から去りたいと思います。

だって、バーチャルな山登りより、実際に岩場を鎖を手に登った方が絶対たのしいと思うもん・・・
しーゆー。

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