「身体を売る彼女たち」の事情――自立と依存の性風俗 (ちくま新書)
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坂爪 真吾
筑摩書房
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縦割り社会の行政の福祉事業の狭間で、行政の福祉を受けられない彼女たちにとって、実はセーフティネットになっていたり、彼女たちの唯一の居場所になっていたりという状況もあるのです。
あるいは福祉を受けるために伴う精神的痛みに比べたら、大きなリスクはあるけれど、性風俗で働いた方がましと考える女性たちもいます。
そうした実態を見ることなく、ステレオタイプなイメージをもとに規制したり禁止したりしても、問題は解決しないどころか、悪化してしまう可能性もあるのです。
~ もくじ ~
はじめに
第一章 「JKリフレ」という駆け引きの世界
第二章 「風俗嬢」はこうして生まれる
第三章 デリヘルの居心地がよい理由
第四章 性風俗で働くことの本当の怖さ
第五章 ライ麦畑のサバイバル・ガイド
あとがき
~ なるほどな一文 ~
いくら「売る女が悪い」「買う男が悪い」といった水掛け論に終始したところで、現場の不幸は一ミリも減らせない。(P39)
~ もう一つなるほどな一文 ~
生活保護をはじめ、現行の福祉制度は「誰が見てもあからさまな貧困状態」にならなければ利用できない。しかし灰色の絵の具は、どれだけ塗り重ねても決して黒にはならない。どれだけ困難が多重化したとしても、それぞれの困難がグレーである限り、福祉制度を利用しづらいのだ。(P117)
これで、、、2007年07月13日以降(4134日)、、、
読んだ本 934冊 (1日平均0.23冊)
読んだページ 224859ページ(1日平均54ページ)
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こんなところで、JKサリンジャーの「ライ麦畑」の話が出てくるとは思いませんでした。
しーゆー。
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