日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略 (光文社新書)
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柴田友厚
光文社
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工作機械用のCNC(Computer Numerical Contoroller)装置で圧倒的な世界シェアのファナックの成功の軌跡を追います。
そこには前身の富士通の1部門時代、CNCの前のNC装置の開発を始めた際に、9年間も赤字だったにも関わらず、成功を信じて投資を続けた経営判断、そしてインテルのMPUがパソコンに搭載されるよりも数年前にそれを採用した先見性、さらに米国と異なり、日本の工作機械メーカーにはNC装置を開発する技術力がなく、それを専門に開発する会社に任せたという国内事情、こうしたことが重なって今のファナックの成功があるようです。
~ もくじ ~
まえがき
第1章 世界最強の裏方産業はどのようにして生まれたのか
第2章 誕生―ファナックとNC工作機械
第3章 マイクロプロセッサの誕生と御テルの戦略転換
第4章 ファナックとインテルの遭遇
第5章 日米の盛衰はなぜ分かれたのか
第6章 工作機械のデジタル化と知能化、そしてIoTへ
終 章 歴史を知り未来を創るために
あとがき
参考文献
これで、、、2007年07月13日以降(4280日)、、、
読んだ本 955冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 230597ページ(1日平均53ページ)
atasinti - 読書メーター
この本に書いてあるように、2~3年赤字だからと言って切り捨てていては、成功できないのかもしれない。
また、NC工作機械において、内製に拘った米国工作機械メーカーとどの工作機械メーカーにも使えるような標準化を目指したファナックの関係が、自動運転自動車においては、内製に拘るトヨタやニッサンなど日本の自動車メーカーとどのメーカーの自動車にも使えるような標準化を目指すGoogleなどの関係に似通っている点が非常に気になりました。方向を間違ってはいけない・・・
しーゆー。
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