水害列島 (文春新書) | 土屋信行 | Amazon
東京江戸川のゼロメートル地帯にどんな危険があるのか、なぜこのような状態になったのか、これまでにその対策としてどのようなことを行ってきたのか、これからどんなことをすべきか、という話を中心に水害について語る本。
東日本大震災の時に、防災訓練が成果をあげ、子供たちが自主的に高台に逃れて助かった釜石の奇跡のすぐ隣り町で、誤った防災訓練の影響で本来は避難所にはならない防災センターに避難して被災した人が大勢いる鵜住居地区の話は、防災訓練のありかたについて考えさせられます。
~ もくじ ~
まえがき
第1章 なぜ大水害は起こるのか
第2章 西日本豪雨の教訓
第3章 防災という罠
第4章 ゼロメートル地帯江戸川区のハザードマップ作り
第5章 マニュアルの充実は防災力を脆弱にする
第6章 首都直下地震により発生する「地震洪水」
第7章 大水害にどう立ち向かえばいいのか?
第8章 見えない津波防潮堤を実現した女川町
第9章 たゆまず続けられてきたゼロメートル地帯の「命山」建設
第10章 先人の知恵に学ぶ
あとがき
参考文献
~ なるほどな一文 ~
そもそも、災害対応は起こる事象全てが想定外であり、経験がなかったから出来ない、これまでに見たことがないからやれない、出来ない、しょうがない、という思考や対応になってはいけないのです。(P86)
~ もう一つなるほどな一文 ~
どんなに精密なハザードマップを作ったとしても、実際に住民が避難行動を起こさなければ、自分の命も地域の人命も救えないのです。(P172)
これで、、、2007年07月13日以降(4782日)、、、
読んだ本 1040冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 252865ページ(1日平均52ページ)
atasinti - 読書メーター
まずは自分が住んでいる場所のことをよく知ることから・・・
しーゆー。
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