噂

噂 (新潮文庫) | 荻原浩

「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された...

～　もくじ　～

噂

解説　茶木則雄

～　なるほどな一文　～

物質的な欲望、精神的な欲望、人それぞれでしょうけれど、生きているかぎり、何かを渇望する衝動を失うわけにはいかない。私たちの仕事はそれを喚起すること、助けてあげること。自己満足でしかない商道徳を守ることじゃないわ(P29)

～　もう一つなるほどな一文　～

何でもわかるってことは、何にもわからないってことと同じなんですよ(P269)

～　さらにもう一つなるほどな一文　～

ちちちち、これだからこの国嫌いだ。ろくな国じゃない。すぐに寄ってたかって、自分たちの上をゆこうとする人間の足を引っ張る。袋叩きにし、自分たちの住む低次元に引き下ろそうとする。陰湿な嫉妬と、馬鹿げた平等感。(P321)

これで、、、2007年07月13日以降(6618日)、、、
読んだ本　　　1426冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ　374195ページ(1日平均56ページ)

atasinti - 読書メーター



面白かった。
特に最後の最後・・・
しーゆー。