2025年7月9日水曜日

個人プログラミングの特別感の変遷をAIに聞いてみた

結城浩さんの下記Tweetが面白そうだったのでやってみました。


質問内容:個人がプログラミングすることには、これまでどのような「特別感」があったでしょうか。その変遷を10年単位で簡単にたどってください。

●Geminiさんの回答
個人プログラミングの「特別感」の変遷

個人がプログラミングすることに対する「特別感」は、技術の進化と普及とともに大きく変化してきました。10年単位でその変遷をたどってみましょう。

1970年代:一部の限られた人々の特権

この時代、コンピューターは非常に高価で大きく、個人が所有することはほとんど不可能でした。プログラミングは、企業や研究機関に所属する専門家や研究者のみが行うものであり、高度な知識とスキルを必要とする「特別な能力」でした。限られた情報源と高価な環境の中で、プログラミングはまさに知的なフロンティアを開拓する行為であり、この分野に携わる人々は極めて少数派で、一般人にとっては理解不能な「魔法使い」のような存在と映っていたかもしれません。

1980年代:ホビイストの台頭と「電脳少年」の象徴

パーソナルコンピュータ(PC)が登場し、個人でも手が届くようになりました。Apple IIやコモドール64、PC-8801などのホームコンピューターが普及し始め、BASICなどの比較的習得しやすい言語も登場しました。これにより、一部の熱心なホビイストや学生が自宅でプログラミングを楽しむようになります。ゲームや簡単なアプリケーションを自作し、雑誌に掲載されたコードを打ち込んで動かすといった活動が盛んになりました。この時期のプログラミングは、**最先端技術に触れ、自分のアイデアを形にできる「先駆的でクールな趣味」**という感覚が強かったでしょう。「電脳少年」といった言葉に象徴されるように、未来を担う特別な存在というイメージがありました。

1990年代:インターネットの萌芽と「クリエイター」への道

Windows 95の登場により、PCはさらに一般家庭に普及しました。インターネットの黎明期にあたり、ウェブサイトの作成やPerl、C++などを用いたアプリケーション開発が注目され始めます。プログラミングは、単なる趣味から情報を発信し、インタラクティブなものを作り出す「クリエイティブな活動」としての側面が強くなりました。この頃には、プログラミングは専門職としての認知も高まり始め、「手に職をつける」ための特別なスキルという意識も生まれました。

2000年代:ITバブルと「稼げるスキル」としての注目

ITバブルとその崩壊を経験しつつも、インターネットの普及はさらに加速しました。Java、PHP、Pythonなどの言語が広まり、ウェブアプリケーション開発が主流となります。プログラミングは、「将来性があり、高収入を得られる可能性のあるスキル」として、より多くの人々から注目されるようになりました。特にIT業界への就職を目指す人にとって、プログラミングスキルは必須となり、「時代の最先端を走る」特別なスキルという認識が強まりました。

2010年代:スマートフォンの普及と「誰もが触れる」身近な存在へ

スマートフォンの爆発的な普及により、モバイルアプリ開発が一大トレンドとなりました。SwiftやKotlinといった新しい言語が登場し、Web開発のフレームワークも充実。プログラミングの学習環境も整備され、オンライン学習プラットフォームやプログラミングスクールが数多く登場しました。これにより、プログラミングは**「特別な人だけのものではなく、誰もが学習できる、より身近なスキル」へと変化しました。子ども向けのプログラミング教育も始まり、「論理的思考力を養う」という教育的側面も注目されるようになりました。この頃には「特別感」は薄れつつも、「自分のアイデアを世に出せる」という達成感や、「問題を解決できる」という実践的な価値**に重点が置かれるようになりました。

2020年代:AI時代における「創造力と問題解決の手段」

AI、機械学習、データサイエンスといった分野が急速に発展し、プログラミングはこれらの最先端技術を扱うための不可欠なツールとなっています。ローコード/ノーコードツールの登場により、必ずしも高度なプログラミングスキルがなくても開発ができる部分も増えましたが、同時に、より複雑な問題解決や革新的なサービスの創出には、深いプログラミングの知識が求められます。プログラミングは、単なるコーディングスキルではなく、**「論理的思考力、問題解決能力、そして創造性を形にする手段」**としての重要性が増しています。

このように、個人がプログラミングすることの「特別感」は、かつての「一部の天才の特権」から「未来を創るクリエイティブなスキル」、そして現代の「誰もがアクセスできる問題解決と創造の手段」へと変遷してきました。技術の民主化とともに、その「特別感」はより普遍的な価値へと変化していると言えるでしょう。

●ChatGPTさんの回答
個人がプログラミングを行うことに対する「特別感」の変遷は、時代ごとに社会的文脈や技術の進化によって大きく変わってきました。以下に、おおよそ10年単位でその変遷を簡単にまとめます。

■ 1970年代:「技術者だけの聖域」

主な特徴:大型コンピュータ(メインフレーム)を操作できるのは一部の研究者や技術者のみ。
特別感:プログラミングできる=エリート技術者。情報にアクセスできるだけでも希少。
主な言語:Fortran、COBOL、Assemblyなど。

■ 1980年代:「ホームコンピュータを操る魔法使い」

主な特徴:Apple II や MSX など家庭用PCの普及。BASICで自作ゲームやツールを作る文化。
特別感:まだ一般人には難解で、「自分でプログラムを書ける中高生」は周囲から一目置かれた。
主な言語:BASIC、Pascal、C。

■ 1990年代:「ハッカー」や「裏技の使い手」的存在

主な特徴:WindowsやMacが普及、インターネットが登場。Webページの自作も始まる。
特別感:「Webページを自作できる人」や「DOSコマンドが使える人」は、周囲から「スゴい」と思われた。
主な言語:HTML、JavaScript、C++、Perl。

■ 2000年代:「ITバブルの寵児」的な華やかさ

主な特徴:ITベンチャーが急成長。個人でもWebサービスやアプリを作って起業できる時代に。
特別感:プログラマー=スタートアップの創業者候補、技術で一発当てられるイメージ。
主な言語:PHP、Java、Ruby、C#。

■ 2010年代:「誰でもできる時代」の中での熟練者の光

主な特徴:スマホアプリブーム、SNS・YouTubeなどで情報が溢れる。学習環境が激増。
特別感:「独学でアプリを作って収入を得ている人」や「小学生プログラマー」などの存在が話題に。
主な言語:Python、JavaScript、Swift、Kotlin。

■ 2020年代:「AIとの共創者」へ

主な特徴:ChatGPTやGitHub CopilotなどのAI支援ツールの登場。コードを書く敷居が急低下。
特別感:もはや「コードが書けること」自体の希少性は減少しつつあるが、「何を作るか」「AIとどう使い分けるか」に特別感が移行。
主な言語:Pythonが引き続き人気。AI支援によってあらゆる言語が手軽に。

■まとめ:時代と共に移る「特別感」の軸
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時代  特別感の源泉
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1970s 限られた人しかアクセスできない
1980s 機械を「動かせる」能力
1990s 技術の裏側を知る知識
2000s 技術で稼ぐスキル
2010s 自作・自走できる行動力
2020s アイデアとAI活用のセンス
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ご希望があれば、各年代をより詳しく掘り下げたり、日本国内での動向に絞って解説することも可能です。

●Grokさんの回答
個人がプログラミングすることにまつわる「特別感」は、時代とともに技術の普及や社会の変化によって大きく変わってきました。以下に、10年単位でその変遷を簡潔にまとめます。

1970年代:プログラミングは「専門家の領域」
・特別感: プログラミングは高度な専門知識を必要とする「エリートの技術」と見なされた。
・背景: コンピュータは大型で高価、大学や研究機関、大企業でのみ利用可能。個人所有のPCはほぼ存在せず、プログラミングはエンジニアや科学者の専業だった。
・例: FortranやCOBOLを使用し、専門的な教育を受けた人々がメインフレームで作業。

1980年代:個人プログラミングの夜明けと「ホビーストの情熱」
・特別感: 個人用PCの登場(Apple II、Commodore 64など)で、プログラミングは「好奇心旺盛なホビーストの冒険」に。
・背景: BASICなどの言語が普及し、子供やアマチュアが自宅でプログラミングを始められるように。雑誌に掲載されたコードを打ち込む文化が生まれ、プログラミングは「自分で何かを作り出す魔法」のような感覚に。
・例: ゲームや簡単なユーティリティを自作し、フロッピーディスクで友人と共有。

1990年代:インターネットと「自己表現のツール」
・特別感: ウェブの登場で、プログラミングは「世界に発信する手段」としてクリエイティブな魅力を持つ。
・背景: HTMLやJavaScriptの普及により、個人でもウェブサイトを作成可能に。プログラミングは自己表現やコミュニティ参加の手段となり、趣味の領域が拡大。
・例: GeoCitiesなどで個人がウェブページを公開。PerlやCGIで動的なサイトを作ることも。

2000年代:オープンソースと「コミュニティの参加者」
・特別感: オープンソース運動の拡大で、プログラミングは「グローバルな貢献と学習の場」に。
・背景: Linux、Apache、MySQL、PHPなどの普及で、個人プログラマが大規模プロジェクトに参加可能に。プログラミングは「コミュニティで何かを作る」特別な体験に。
・例: SourceForgeやGitHub(後期)でコードを共有。ブログやフォーラムで知識交換。

2010年代:プログラミングの民主化と「誰でもできるスキル」
特別感: プログラミングは「誰もが学ぶべきスキル」として一般化。スタートアップブームで「起業家精神の象徴」に。
背景: オンライン学習(Codecademy、Coursera)、フレームワーク(Ruby on Rails、React)、アプリ開発の容易さで参入障壁が低下。プログラミングはキャリアチェンジや副業の手段に。
例: スマホアプリ開発やウェブアプリの個人プロジェクトが急増。ハッカソン文化の普及。

2020年代:AIと「創造の拡張」
・特別感: AIツール(GitHub Copilot、ChatGPTなど)の登場で、プログラミングは「アイデアを即座に形にする超能力」に。
・背景: ノーコード/ローコードやAI支援により、初心者でも高度なアプリケーションを作成可能に。プログラミングは「創造性を加速するツール」として、技術者以外にも広がる。
・例: AIでコードを自動生成し、個人でゲームやサービスを短期間で開発。クリエイターエコノミーとの融合。

まとめ
プログラミングの「特別感」は、70年代の「専門家の特権」から、80-90年代の「ホビーストやクリエイターの情熱」、2000-10年代の「コミュニティ参加やキャリアの手段」、そして2020年代の「誰でも使える創造の拡張」へと変化。技術の進化とアクセスの容易さが、特別感を「エリート」から「普遍的」なものにシフトさせてきた。

●Claudeさんの回答
プログラミングの「特別感」は時代とともに大きく変化してきました。10年単位で振り返ってみましょう。

1960年代-1970年代:神秘的な専門職
コンピューター自体が巨大で希少な存在だった時代。プログラマーは白衣を着て、パンチカードやテープを使って機械と対話する、まさに「魔法使い」のような存在でした。一般の人にはまったく理解できない、極めて限られた専門家だけの世界でした。

1980年代:個人の創造力の象徴
パーソナルコンピューターの登場で、個人でもプログラミングができるようになりました。しかし、まだ技術的なハードルは高く、プログラミングができることは「頭が良い」「論理的思考ができる」ことの証明とされていました。ゲームやアプリケーションを作る人は、創造性と技術力を兼ね備えた特別な存在でした。

1990年代:インターネット時代の開拓者
Web開発が始まり、プログラマーは新しいデジタル世界を構築する開拓者でした。HTMLやJavaScriptを書けることは、未来のメディアを作る力を持つことを意味していました。まだ「普通の人」にとっては遠い世界でしたが、その影響力は格段に大きくなりました。

2000年代:IT革命の主役
ドットコムブームとともに、プログラマーは経済を動かす力を持つ存在になりました。Googleの創設者やFacebookのザッカーバーグなど、プログラミングスキルで世界を変える起業家が注目され、「コードで世界を変える」という特別感が生まれました。

2010年代:デジタル社会の建設者
スマートフォンアプリやSNSの普及で、プログラマーは日常生活に直結するサービスを作る存在になりました。しかし、プログラミング学習の敷居も下がり始め、「誰でもできる」と「まだ特別」の間で揺れ動いた時期でもありました。

2020年代:必須スキルへの転換点
プログラミング教育の普及、ノーコード・ローコードツールの発展、そして生成AIの登場により、プログラミングの「特別感」は大きく変化しています。技術的な神秘性は薄れつつあり、むしろ「現代の基本スキル」として捉えられるようになってきました。

この変遷を見ると、プログラミングは「選ばれた者だけの神秘的な技術」から「創造的な表現手段」を経て、「現代社会の基本的なリテラシー」へと特別感の性質が変化していることがわかります。

●Copilotさんの回答
もちろんです、atasintiさん。個人がプログラミングを行うことの「特別感」は、技術環境や社会的認識、そして文化的背景によって少しずつ変化してきました。以下、ざっくりと10年単位でたどってみましょう:

🧮 1970年代:黎明期の魔法
特別感の正体:超専門的。ごく一部の研究者や技術者のみが触れられる「魔法の言語」。
背景:大型コンピューターとパンチカード。個人でプログラミングできる環境がほぼ無かった。
社会的ステータス:技術者はまさに“秘術を操る賢者”のような存在。

🕹️ 1980年代:家庭にパソコンがやってきた
特別感の正体:先駆者感+遊び心。
背景:MSX、Apple IIなど、家庭用PCが登場。BASICなどを使って自作ゲームを作る人も。
文化的広がり:コンピューター少年・少女が登場。「自分でゲーム作った」=ちょっとしたヒーロー。

🖥️ 1990年代:インターネットとともに
特別感の正体:自作のウェブサイトやツールで自己表現。
背景:HTMLやJavaScriptでホームページ制作。CGIで動的サイトも可能に。
特別感の質:「俺のページ見てくれ」が始まり、個人の創造力のアウトレットとして花開く。

🧑‍💻 2000年代:オープンソース文化とグローバル接続
特別感の正体:知的な貢献感。共同開発への参加。
背景:GitHub登場。Linux系ツールの普及。プログラミングが「社会に参加する手段」に。
注目の動き:個人で開発したアプリが世界中で使われることも。

📱 2010年代:スマホ&起業ブーム
特別感の正体:「一攫千金」的な夢と実現力。
背景:App StoreやGoogle Playの登場で、個人開発アプリが収益を生む時代に。
印象的変化:「コードを書く=社会を変えるかもしれない」感。

🤖 2020年代:AI・ノーコード・民主化
特別感の正体:境界の曖昧化。技術者と非技術者の間の壁が低くなる。
背景:AI生成、ノーコードツールの普及で誰でも「作れる」時代に。
逆転現象:かつての「希少性」は減少したが、「自分の目的に合わせて創る」価値が再注目される。

この流れを見ていくと、「特別感」の内容は単なる技術力に限らず、文化的・社会的コンテキストで移り変わっていることが分かりますね。
今の時代、atasintiさんのように言語や文化の微細な違いに興味を持っている方が、プログラミングを通じて新しい表現方法を見つけていく…そんな「個人的で深い特別感」も育っている気がします。

よかったら、どの時代が一番魅力的に感じましたか? また、現在の「特別感」をどう捉えてみたいかも気になります。


なかなかおもしろかったです。
結城さん、話題のご提供ありがとうございます。
しーゆー。

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